雑記 たのしみ方?
1017mの黒森山に登ってから、周辺の稲村集落、清助(せすけ)集落、日ノ浦(ひのうら)集落、双子集落を通って桑藪(くやぶ)集落まで行ってきました。
そこでお話を聞いた中で感じたことをいくつか。
◎田舎のおんちゃん、なんでもつくれる
幸蔵さんとツルミさんのお宅は、庭に池があって鯉が泳いでいたり風車が回っていたり。玄関を出たすぐの所には鉢植えのランや、かわいらしい苔玉たち。大きな展示ケースの中には、木彫りのネコや鳥などこだわりの作品の数々。
それらは全部幸蔵さんがこしらえたものなんだって!すげー!
そもそもお宅が立ってる土台をコンクリートから造ったらしい。家の横にある農具小屋も。
なんでそんなにいろんなことが自分でできるんだろう?
なんでそんなにいろいろやれるエネルギーがあるんだろう?
そういえば田舎に住んでる僕のおじいちゃんも、畑作業や山の管理や大工さんやいろいろを元気にやっていたなあ。
なんでだろう。
◎ネコが人見知り
初めて来た集落の公園で景色を見ていたら、「どちらさんですかー?^^」って話しかけてきてくれたおばーちゃんがいた。
越知町に来ていろんなところに行くけど、初対面でも初対面じゃないみたいに自然体でお話ししてくれる人が多くて驚く。人見知りなんてないみたいに思える。
ところが今回集落を回っているとき、すごく人見知り?するネコがいた。
さっきまでおばーちゃんと一緒にいたのに、初対面の僕らが10メートル先から近づいていくやいなや、音もなく物陰に隠れてしまった。そっちを見ると、ネコは遠くからこっちの様子を見てる。近づいていってみると、やっぱり遠くへ逃げていく。かわいい。
ネコだけじゃなかった。
あるお宅の飼い犬は、僕たちに終始吠えていた。でも、近づくと小屋に隠れてちょっと脅えた目でこっちを見ながら吠える。そんな恐がらなくていいのになー。飼い主のおんちゃんが近づいていくと、立ち上がって出迎え、いい子にしている。それでもこっちが気になってそわそわした様子。
普段ずっと知ってる人と一緒にいるから、知らない人がくると恐いのかなあ?
同じ環境の中で、人と動物で真逆の反応に驚いた。
◎ 「おれんとこだ おれがまもる」
日ノ浦地区のあじさい祭のリーダー・ごろうさん。目が生き生きしていたのが印象的だった。自分の住んでいる集落に誇りを持って、自分たちの手でここを良くしていこうとする気概、すごいなあ。
僕は自分の地元にあまり愛着がない。それなりに便利で、適度に自然もあって住みやすいけど、特別に大好きっていうわけではない。自分にとって日常で、当たり前すぎている。有名なお稲荷さんもあるけど、とくに誇りに感じたりすることがない。
なんでだろう。
平和な世の中とか、家族だんらんの時間とか、そういうささやかな幸せも、なかなかその存在に気づかなかったりする。それを失ったり、当たり前じゃない環境を知ってようやく実感するんだろうか。「孝行のしたい時分に親はなし」。気づきたい。当たり前の中にある大切なものを実感したい。失う前に気づきたい。大切にしたい。
どうやったら実感できるんだろう。
◎「おもしろくなくなったら大ごと」
田舎やき、気つかうことない。みんなそうやき。そんなに難しい人おらんき、大丈夫。のぶ子さんは何度もそう言ってくれた。
自然体で人と関われるようになりたいなあ。すごくそう思うけど、どうやっていけばそうなれるかわからない。無意識に緊張するし、思ったこと言う前にブレーキかけちゃう。失礼な言い方したらいかん。傷つけるようなこと言ったらいかん。とか思うんだろうな。どうでもいいことを話せる関係性がなつかしい。
たぶん時間がかかるものだと思う。一緒に作業したり、一対一で話したり、いろんな姿を見てもらう中で伝わっていくと思う。
焦らないで、マイペースで、と思うけど、どんどん新しい人に会う機会がある。
関係性を広げていく時期。うまく話せなくても、今は顔を覚えてもらおう。
「周りを楽しませようとするよりも、まず自分が楽しめ!^^」
きのう仁淀川でカヌーに乗せてもらったときに聞いた言葉。たぶんそういうことなんだろうなあ…
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